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2024.04.17

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エネファームで防災対策!3つのメリットを徹底解説

「家庭用燃料電池『エネファーム』には、どんなメリットがあるの?」
「『エネファーム』の具体的な機能が知りたい」

当記事では、『エネファーム』の機能やメリットについてご紹介します。

私たちヨコエネは、横浜市内の8つの行政区(西区・神奈川区・港北区・都筑区・青葉区・旭区・瀬谷区・鶴見区)にて、「東京ガスライフバル」を運営しています。

突然ですが、みなさんは家に設置されている給湯器について、普段どのくらい意識していますか?現在使用している給湯器や、「壊れたらどの商品に交換できるか」なんて、ほとんどの方は知らないですよね。

意識を向けるときはただ一つ。給湯器が故障したときです。

給湯器は、ある日突然故障します。故障したときに慌てて給湯器を選ばなくて済むよう、事前にどのような商品があるのか確認しておくと、いざというときに迷わなくて済むでしょう。

今や給湯器は「お湯を作るだけの箱」ではなくなっています。

電気を作り・CO2を減らし・災害時の在宅避難も支える、頼りになる給湯器があります。それが、家庭用燃料電池「エネファーム」です。

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さまざまなメリットを生む、「エネファーム」の仕組み

「エネファーム」はさまざまなメリットを生む給湯器です。まずは仕組みについて、パナソニック製「エネファーム」を例に挙げ、ご紹介します。

(出典:東京ガス パナソニック製エネファームの主な特長

パナソニック製の「エネファーム」は、図のように発電ユニット(右側)・貯湯タンク(左側)・バックアップ熱源機(左側)と3つの部分に分かれています。発電ユニットには都市ガスを接続しますが、ユニット内ではガスから水素を取り出し、空気中の酸素と化学反応させることで、電気をつくり出しています。これは、「水を電気分解すると水素と酸素にわかれる」という、「水の電気分解」の原理を応用した技術です。

このときポイントとなるのが、発電時に出る熱を捨てずに、給湯や暖房に有効活用することです。

2024年1月現在、日本の原子力発電所は約2割程しか稼働しておらず(※1)、ほとんどの電気は火力発電所で作られています。火力発電所で作られた電気は、製造時に大量の熱を発生しますが、約6割が廃熱として海や大気中に捨てられています(※2)。

(画像:東京都 環境局  熱は熱で

※1 出典:経済産業省 資源エネルギー庁 原子力発電所の稼働状況
※2 出典:東京都 環境局  熱は熱で

多くの廃熱を利用できていない火力発電所に対し、エネファームは発電時の熱を有効利用してお湯を沸かします(熱交換で水を温めます)。貯湯タンクのお湯が足りないときや、お風呂の追いだき・暖房設備に使う温水(※)は、バックアップ熱源機で加熱します。給湯器としての性能を損なうことなく、発電機としての機能をプラスした「エネファーム」は、一台で電気もお湯もつくれる優れものなのです。

※ 床暖房と浴室乾燥の温水は、「エネファーム」の発電時に発生する熱でも温めます。

「エネファーム」のメリット

「エネファーム」の大きなメリットは3つあります。こちらもパナソニック製「エネファーム」を例に挙げ、ご紹介します。

(1) 電気をつくれる

「エネファーム」はご家庭の生活パターンに合わせて、最大 700W(ワット)の電気を発電します。

(画像:東京ガス パナソニック製エネファームの主な特長

注)上記運転イメージは一例です。発電時間は、季節やご家庭の電気・お湯のご使用状況によって異なります。住戸内で消費するすべての電気・お湯を作ることを保証するものではありません。電気・お湯のご使用状況によっては、発電しないことがあります。発電モードを選べます。省エネ運転をする場合は「おまかせ」がおすすめです。機器の性能を保つため、連続発電時間は最大120時間(5日)までとなります。1日の発電回数は、所定日数がある場合に限り、2回まで発電できます(予約発電では、設定した時間内において1回のみ発電を行います)。冬場は水温が低く、お湯の使用量が多いため、貯湯量が増えにくくなります。次に発電が開始されるまでに2時間以上の機器内部リフレッシュ(発電停止)を必要とします。

ガスで電気を作るため、電力会社からの購入電力を削減する効果もあります。(※)

(画像:東京ガス エネファーム(家庭用燃料電池)

※ ガス代は上がります。光熱費がトータルでおトクになります。
●機器費・工事費は年間光熱費削減効果の算出にあたって考慮に入れておりません。
●おトクとなる期間は、パナソニック製はメーカー保証(最長10年)・アイシン製はエネファームサポート制度(システム保証期間を含めて最長10年)・京セラ製はメーカー保証(最長12年)期間中となります。ご使用状況等によっては、安くならない場合があります。

(2) CO2を削減できる

自宅で発電し、発電時に発生する熱からお湯をつくることができるエネファームは、ガス給湯暖房機使用の住宅と比較して、CO2排出量を年間約1.2トン(※1)削減できます。4人家族の年間CO2排出量は、約5トン(※2)と言われていますが、給湯器をエネファームに変えるだけで、年間約24%のCO2を削減できます。

(画像:東京ガス エネファーム(家庭用燃料電池)

※1 パナソニック製熱源機一体型の場合。パナソニック製熱源機別置型は約1.1トン、アイシン製は約1.3トン、京セラ製は約1.1トンと、製品により異なります。
※2 環境省「家庭からの二酸化炭素排出量の推計に係る実態調査 全国試験調査の結果(確報値)の概要」

【試算条件】
年間負荷/給湯:16.6GJ、風呂保温:1.3GJ、調理:2.2GJ、冷房:10.6GJ、床暖房:8.9GJ、エアコン暖房:5.2GJ、照明他:11.3GJ
電力需要/年間4,008kWh(ガス給湯暖房機の場合)
使用機器/ガス給湯暖房機・エネファーム共通事項:居間の暖房はガス温水床暖房と電気エアコンを併用、居間以外の暖房及び冷房は電気エアコン、ガスコンロを使用(一戸建て、延床面積120m²、4人家族を想定)
CO2排出係数/電気0.65kg-CO2/kWh(『地球温暖化対策計画(平成28年5月)』における2013年度火力平均係数)、ガス2.29kg-CO2/m³(東京ガスデータ)
使用機器/ガス給湯暖房機・エネファーム共通事項:居間の暖房はガス温水床暖房と電気エアコンを併用、居間以外の暖房及び冷房は電気エアコン、ガスコンロを使用(一戸建て、延床面積120m²、4人家族を想定)年間CO2削減量は、ご使用状況等によって異なります。

日本は2030年までに、「CO2排出量を(2013年比で)46%削減する」(※)と世界に宣言しています。「エネファーム」はその環境性の高さから、普及拡大を目的とした国の導入支援事業が行われています。

※ 日本貿易振興機構(ジェトロ) 「気候サミットを振り返り、新排出量削減目標を点検する(米国)」

(3) 在宅避難を支える

近年の地震・台風などの自然災害の頻発に伴い、注目度が高まってきたのが「在宅避難を支える機能」です。

災害によってライフラインが停止した際、物流機能が回復するのに7日間程度を要します。そのため、各家庭では7日間を乗り切るだけの、十分な準備が必要と言われています。ですが、そんな災害が起こったときにも、「エネファーム」は頼りになります。

① 停電時に電気を供給できる

「エネファーム」が発電中の場合、停電になっても照明などで使える電気を確保できる上に、シャワーなどのお湯も使えます(※)お風呂は災害時になかなか利用できないものの一つですが、都市ガスと水道が使える状態であれば、「エネファーム」によって入浴が可能になります。

※ 停電時にエネファームが発電しお湯を使用するには、停電発生時にエネファームが発電しており、都市ガスと水道が供給状態であり、リモコンで「停電発電入」になっていることが必要です。

(画像:東京ガス エネファーム(家庭用燃料電池)

さらに、最大使用電力まで停電時専用コンセント(※)から電気を利用できるので、スマホを使っての情報収集や家族・友人の安否確認などが行えるでしょう。

※ 停電時専用コンセントの施工が必要です。停電時専用コンセントは、停電時以外はご使用いただけません。

(画像:Panasonic 家庭用燃料電池「エネファーム」

② ガスが止まってもお湯が使える

災害などでガスが停止した場合は、ガスが復旧するまで「ヒーター給湯機能(※)」でお湯を沸かし、貯湯タンクにお湯を貯められます。そのため、電気や水道が使える状態であれば、この場合も入浴が可能です。

※ 周囲の安全を確認した上で、「ヒーター給湯」を入に設定する必要があります。「ヒーター給湯」はガス停止時のみ使用できます。停電や断水が発生している場合は使用できません。「ヒーター給湯」の場合、お湯がなくなることがありますので、残湯量表示を確認しながらお使いください。 冬期など凍結のおそれがある場合は、凍結予防動作が優先され、その間「ヒーター給湯」は使用できません。「ヒーター給湯」機能はガスが復旧したら自動で解除されます。

(画像:東京ガス エネファーム(家庭用燃料電池)

注)水温15℃の場合、40℃のお湯が約180Lできます。水温が低い場合や浴槽の大きさにより、お風呂一杯にならない場合があります。「ヒーター給湯」でお湯がたまるまでの時間は、水温15℃の時15時間が目安です。

③ 断水しても生活用水として使える

災害時は、以下の原因で断水が発生することがあります。

  • 停電によって水が供給できなくなる
  • 水道管が破壊され、水が供給できなくなる

水道管が破壊されている場合は、同じく地中に埋まっているガス管も損傷を受け、ガスが止まっている可能性が高いです。ガスも電気も供給が停止した場合や、どちらかが供給していても水道の供給が停止した場合は、お湯を沸かすことができません。しかし、貯湯タンクから取り出し可能な約96リットルを、(飲用を避けて)生活用水として使用できます(※)

(画像:東京ガス エネファーム(家庭用燃料電池)

注)節水型トイレ(洗浄水量約4L/回)の便器に排水する場合。トイレの種類によって、必要な水量が変わります。

※ 非常時水取出し口から取り出し可能です。飲用・調理などへのご利用はお避けください。水を取り出す際、高温のお湯が出る場合があるので注意してください。断水時に貯湯タンクの水を抜いた状態では、エネファームの発電はできません。取り出し可能な量(最大約96L)を出し切るのに、約20分かかります。

災害時に必要かつ手に入りにくいのが水です。「エネファーム」があれば、給水車を待ったり、給水所で並んだりしなくても、一定量の生活用水を確保できます。

もしもの災害時、自宅で身の安全が確保される場合、あなたはどうしますか?避難所に行きますか?それとも在宅避難を選びますか?

「小さな子どもや高齢の家族・大切なペットがいるから、避難所へ行きにくい…」そんなご家庭でこそ、「エネファーム」は価値を発揮できます。「災害大国」と呼ばれる日本において、今後は被災した際にも使える給湯器が、より求められるようになるのではないでしょうか。

横浜でエネファームを導入するなら、ヨコエネにおまかせ!

2011年の東日本大震災、2016年の熊本地震、そして2024年に発生した能登半島地震。日本は大地震がいつ・どこで起きてもおかしくない状況です。さらに専門家は、今後30年以内に約70%の確率で、首都直下型地震・南海トラフ地震が起こると予測しています(※)。

※ 内閣府 防災情報のページ 地震災害

「大切な家族を守るために何ができるのか」

その備えの一つとして、「エネファーム」という選択肢があります。「もしものとき、自宅で少しでも快適に過ごせる環境を整えることが、家族を守る備えになる」と私たちは考えます。

エマージェンシーハウス

ヨコエネでは、災害時の在宅避難を想定しながら、防災について考えを深める施設「エマージェンシーハウス」を運営しています。ご自宅の備えを考える際は、ぜひご利用ください。

「エネファーム」の詳細情報は、こちらからご覧いただけます。
また、「エネファーム」導入をご検討の方は、お気軽にご相談ください。

<出典>

東京ガス エネファーム(家庭用燃料電池)
Panasonic 家庭用燃料電池「エネファーム」
経済産業省 資源エネルギー庁 原子力発電所の稼働状況

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