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2024.04.15

横浜まち情報

地元作家のアートが楽しめる、くつろぎの喫茶店「喫茶ぽるく」

東京ガス横浜中央エネルギー(ヨコエネ)は、横浜市内の8つの行政区(西区・神奈川区・港北区・都筑区・青葉区・旭区・瀬谷区・鶴見区)にて、東京ガスのサービス窓口を担当しております。そこで、日々地域のお客さま先で働く私たちだからこそ知っている、地元のお店情報をご紹介します。

今回ご紹介するのは、横浜市港北区にお店を構える、「喫茶ぽるく(以下、ぽるく)」さんです。クラシック音楽が流れる店内では、肩の力がふっと抜ける、くつろぎのひとときを過ごせました。

アートに彩られた居心地の良い空間

「ぽるく」さんは、19席ほどの小さな喫茶店です。店内は木の温もりが感じられる落ち着いた雰囲気で、腰掛けるのにちょうどいい高さのハイチェアや、気兼ねなくくつろげる半個室のスペースなど、内装へのこだわりが伺えます。

店内で一際目を引くのが、壁に展示された数々のアート作品です。

「ステキでしょう?今日展示しているのは、カリグラフィー作家さんの作品なんですよ」

そう言って笑顔で出迎えてくださったのは、オーナーの長島さんです。

お店では「ぽるくの小さな美術館」と題し、アート作品の展示を行っています。展示するアートは、大倉山周辺を拠点とする作家さんの作品がメインで、これまでに油絵や水彩画・織物などの展示会を開催してきました。取材当日は華やかな花のデザインと、美しいカリグラフィーが融合した作品が展示されており、店内に彩を添えていました。

(画像:喫茶ぽるく ホームページより)

「ぽるく」さんは、長島さんと旦那さんのお二人で切り盛りしています。取材中、ティータイム間近の時間帯になると、一気に店内が混雑してきました。友人と連れ立って来店された女性のお客さまや一人時間を楽しむ男性のお客さま、なかには幼稚園帰りであろう親子連れのお客さまの姿もありました。

慌ただしいムードのなかでも、「ご注文のスイーツ、ちょっとお待ちくださいね」と親しみやすい様子で声をかける長島さん。「お待たせしました」と、柔らかな笑顔でコーヒーを運ぶ旦那さんの姿が目に留まりました。肩の力がふっと抜ける居心地の良さは、内装だけでなく、お二人の人柄から滲み出る温かな雰囲気から生まれているのかもしれません。

こだわりの食材で作る絶品スープとコーヒー

「ぽるく」さんでは、野菜をたっぷり使ったスープのセットメニューを中心に、軽食やスイーツなどを取り揃えています。「手作りのスープとコーヒーを出したい」とお店を開業したお二人だからこそ、それぞれのメニューにはこだわりが詰まっています。

「野菜たっぷりスープセット」1,100円(税込)
(画像:喫茶ぽるく ホームページより)

「スープに使っているベーコンが、ものすごくおいしいんですよ。このベーコンが手に入らなくなったら、スープを出すのをやめようと思ってるくらい…!」と長島さん。

コーヒーは農園や生産者が特定できる「シングルオリジンコーヒー(単一産地のコーヒー)」を提供しています。すっきりした雑味のない味で、「このコーヒーならストレートで飲める」とコーヒーが苦手なお客さまにも好評だそうです。

「Babá ババ」 660円(税込) 
(画像:喫茶ぽるく Instagramより)

人気のメニューは、「シチリア」と「Babá ババ」。どちらもブリオッシュパンをサクッと焼いたあとに、バニラアイスを挟んだスイーツです。「Babá ババ」は焼いたパンをラム酒のシロップに浸すことで、大人のスイーツに仕上げています。

「フランスあんばたーぱん」 600円(税込)
(画像:喫茶ぽるく Instagramより)

「ほかにも、『フランスあんばたーぱん』は、リピーターがいる人気メニューですね。常連の方の4〜5歳くらいのお子さんもこれが大好きで……毎回ぺろっと一つ食べて帰りますよ(笑)」

左:「ぱんどら」 550円(税込)/右:「ホットゆずジュース」 550円(税込)

ドリンクは宮崎県の有機紅茶や、高知県の有機生姜を使ったジンジャーエールなどを提供。お二人が「本当においしい」と感じたものを、ラインアップしています。取材当日、徳島県きとうむらの手絞りゆず果汁を使ったジュースをいただいたところ、爽快感のある酸味とゆずの鮮やかな味わいに、目を見張りました。

開業後に気づいた「芸術の街・大倉山」の魅力

ご夫婦は「喫茶店を開きたい」と定年間近に仕事を早期退職し、2020年7月にお店をオープンしました。現在の場所に出店を決めたのは、「すぐ近くに子育て支援拠点があったから」だそうです。

「私たちは子どもを0歳の頃から保育園に預けて、仕事をしてきたんです。だから、支援拠点に通うパパ・ママを見ては、『がんばれー!』と心の中でエールを送っていて(笑)なので、子連れ・ベビーカー大歓迎で営業してます!」

と言って微笑む長島さん。お店でアートを展示することは、開業前から構想していたそうです。

「元々二人で美術館を巡ったり、好きな作家さんの作品を飾ったりするのが好きだったんです。『お店でもアートを飾れたらいいな』と思って、店舗の設計段階から、壁に展示用のレールを付けてもらいました」

お店を始めて最初の半年は、知人に声をかけ、展示する作品を募集していました。すると、知人から紹介の輪が広がるとともに、お客さまからも「私の作品も展示してもらえないか」と声がかかるようになりました。

「大倉山周辺には、アートを楽しむ人がたくさんいるんだ…!」

開店してはじめて、「大倉山は芸術の街」だと気づいたそうです。3週間ごとにアートが変わる展示会の開催は、今ではなんと通算50回を超えます。さらに、現在は1年先まで展示会の予定が決まっているそうです。

「展示会を通して、作品が生まれた背景や、作家さん自身のドラマを聞けるのが楽しいですね。そのお話をお客さまにも伝えて、直接反応が見れるのもうれしいんですよ。『開業前に想像していた以上の面白さがあるよね』と、よく二人で話してます(笑)」

また、長島さんは店内でくつろぐお客さまの姿を目にすることも、やりがいに繋がっているそうです。

「喫茶店は一人でゆったり過ごすか、友人とお喋りするために入る場所だと思ってて…。以前、午前中から夕方まで友人と過ごされていたお客さまがいらっしゃったのですが、お会計のときに『よく喋ったー!』と晴れ晴れした笑顔で仰って(笑)お店をやってて良かったなと、しみじみ感じました」

週末はプロ・アマチュア演奏家の音楽会も

(画像:喫茶ぽるく ホームページより)

「ぽるく」さんは、月〜木曜日の朝8時から営業しています。こだわりのスープ・コーヒーが付いたモーニングメニューも提供しているため、朝ゆったり過ごしたい方にもおすすめです。

さらに、金〜日曜日は「ぽるくの小さな音楽会」と題し、プロ・アマチュアを問わず、演奏会を開催することもあります(不定期開催)。

2024年5月19日(日)には、ヴァイオリン・フルート・クラシックギターの演奏に、お話の語りを乗せるコンサートを開催予定。同年7月28日(日)には、ジャズコンサートも予定しています。各公演の詳細・チケット購入については、「ぽるく」さんのInstagramにてご確認ください。

「ぽるく」さんのおすすめの来店時間は、ランチは11:30まで、カフェタイムは14:00以降です。テラス席にはリードフックがあり、ワンちゃんと一緒にランチやティータイムを楽しめます。予約は受付していないため、ご来店の際は、直接お店までお越しください。

アート作品を眺めながら、くつろぎのひとときを過ごせる「ぽるく」さん。友人との憩いの時間や、リラックスしたいお一人時間に、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

※当記事でご紹介した商品の価格は、2024年3月時点のものです。

当記事内容は「喫茶ぽるく」さんにインタビューを行い、いただいたコメントを編集して掲載しています。

【店舗情報】

喫茶ぽるく

(画像:喫茶ぽるく ホームページより)

住所

横浜市港北区大倉山2-7-47 シャトレ大倉山102

営業日時

月~木曜日 8 : 00〜18 : 00
金~日曜日 イベント時のみ営業

電話番号

045-710-0575

SNS

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取材・執筆・撮影/ヤマダユミ