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2023.03.06

横浜まち情報

昭和レトロな街で愛される味「瀬谷銀座通り商店街」

昭和レトロな街で愛される味「瀬谷銀座通り商店街」

ヨコエネは横浜市内の8つの行政区(西区・神奈川区・港北区・都筑区・青葉区・旭区・瀬谷区・鶴見区)にて、東京ガスのサービス窓口を担当しております。そこで、日々地域のお客さま先で働く私たちだからこそ知っている、地元のお店情報をご紹介します。

今回取材したのは、東京ガスライフバル横浜西 瀬谷店のある「瀬谷銀座通り商店街」。昭和レトロの雰囲気漂う街には、地元の人に愛されている美味しいグルメがありました。

 

瀬谷銀座通り商店街について

瀬谷銀座通り商店街は、瀬谷駅南口を出てすぐのところにあります。商店街の歴史は古く、1958年(昭和33年)に誕生。全長約500メートルの商店街にはカフェや居酒屋など飲食店が多く、スポーツジムやヘアサロン・親子で遊べるコミュニティスペースなど約70店舗が立ち並んでいます。

商店街を進んでいくと、昭和風情の残ったCDショップやスナック、バブル期の流行語を冠した理容室が。昭和を生きた大人世代は懐かしく、昭和を知らない若者世代は、歩きながら「昭和レトロ」が楽しめます。

今回は商店街にある3店舗のおすすめグルメをご紹介します。

 

①コロッケとメンチカツの名店「飯原精肉店」

1957年創業の「飯原精肉店」は、お肉だけでなくお弁当やお惣菜も取り揃えているお店です。お肉は店舗で販売するほか、近隣の飲食店や市内の保育園などに、毎日新鮮なものを卸しているのだそう。

中でも人気なのがコロッケとメンチカツです。コロッケは2011年に「ガチコロ」(ガチでうまい横浜の商店街コロッケNo,1決定戦)で銀賞を獲得。メンチカツは2015年に「ガチあげ」(ガチでうまい横浜の商店街揚げ物No,1決定戦)で銅賞を獲得し、雑誌『横浜ウォーカー』でも取り上げられました。

コロッケとメンチカツ
左:メンチカツ、右:コロッケ

コロッケはじゃがいもがしっとりなめらかな口当たりで、子どもも大好きな味です。メンチカツは牛挽肉と玉ねぎを1対1で合わせてあり、食べると玉ねぎの甘さが口いっぱいに広がります。「コロッケとメンチカツを2個ずつ」など、セットで買っていくお客さまが多いそうです。

お惣菜を注文するときにちょっとびっくりするのが、ショーケースが空っぽなことです。すべて注文を受けてから揚げたてを提供するため、あえてストックを用意していません。美味しさはもちろんですが、「フードロスを少しでも減らしたい」という想いから始めたそうです。

お弁当は人気の揚げ物が一度に味わえるコロッケ&メンチカツ弁当や、唐揚げ弁当・生姜焼き弁当が人気とのこと。お昼のお弁当や「晩御飯のおかずに一品」と、つい寄りたくなってしまうお店でした。

【店舗情報】

飯原精肉店

飯原精肉店

住所
横浜市瀬谷4-11-17
電話
045-301-0298
営業時間
月火水金 10:00〜18:30
土    10:00〜18:00
日    10:00〜13:00
(惣菜・弁当販売は10:30〜閉店15分前まで)
定休日 :木曜日・祝日

 

②昔ながらの手焼きせんべい「雷神堂」

昔ながらの手焼きせんべい「雷神堂」

「雷神堂」は関東を中心に展開する、おせんべいの専門店です。瀬谷店の創業は1968年(昭和43年)と古く、優しい笑顔の女将さんはせんべい屋を始めてからこの道一筋だそう。

手焼き煎餅

「手焼き煎餅(せんべい)」をうたう雷神堂ですが、1枚ずつ包装されたおせんべいのほとんどは、すべて店内で手焼き・味付けしています。おせんべいは1枚55円(税込)〜とお手ごろで、小さな子ども達もお小遣いを握りしめて買いに来るそうです。

「雷神堂」全店の人気商品は「ぬれかり餅」と「あらびき黒胡椒(こしょう)」の二品。

「ぬれかり餅」は、ぬれせんべいに使用するタレ醤油を塗って乾燥させたものです。おせんべいの中心には甘口醤油が染み込ませてあり、一口で二つの味わいが楽しめます。厚みがありますが、サクッと軽い食べ応えで、ついつい手が止まらなくなってしまう一品です。

「あらびき黒胡椒」はサラダ味のせんべいにたっぷりと黒胡椒がまぶしてあり、口に入れた瞬間に胡椒の香りが鼻を抜けます。きりっとした後引く辛さで、お酒のおつまみにももってこいです。

煎餅の種類
左:ぬれかり餅、中央:名入れ煎餅(せんべい)、右:あらびき黒胡椒

たくさんの種類のおせんべいが揃う「雷神堂」ですが、ひときわ目を引く商品があります。「名入れ煎餅(せんべい)」です。おせんべいの上にカラフルな砂糖で絵や文字を書いたもので、「ありがとう」「だいすき」などのメッセージや、アンパンマン・ドラえもんなどのキャラクターが描かれたものもあります。

お店には常時数種類の名入れ煎餅(せんべい)が用意されていますが、オリジナルデザインを注文することも可能。これまでに誕生日やバレンタイン、卒園式のプレゼントとして作ったこともあるそうです。「甘いお菓子は苦手」という方へのプレゼントにぴったりですね。

【店舗情報】

雷神堂 瀬谷店

住所
横浜市瀬谷区瀬谷3-7-15
電話
045-302-3089
営業時間
9:00〜18:30(コロナの影響により時短営業中)
定休日:不定休

 

③卵かけご飯専門店「たまごcafeごはん」

卵かけご飯専門店「たまごcafeごはん」

2016年から営業を始めた「たまごcafeごはん」は、卵かけご飯の専門店。運営しているのは、瀬谷区内で家具のデザイン・製作を行う企業です。当初はショールームとして営業する予定でしたが、「多くの方にご来店いただきたい」とカフェにしたそう。

使用している卵は、高級地鶏の名古屋コーチン・比内地鶏・宮崎地鶏で、入荷状況によって提供される卵が変わるのだとか。

特にこだわっているのが、完全平飼いの卵を使うことです。「平飼い」とは、養鶏場の内外で平らな地面に放す飼い方を指します。従来は狭いケージで鶏を飼育する方法が主流でしたが、動物福祉の観点から、世界では平飼いに移行する動きが活発化しています。「卵をたくさん使うお店だからこそ、平飼い卵を使いたい」というオーナーさんの強い想いがあり、2023年からは一部のメニューで平飼い卵の使用を始めました。

きり玉
「瀬谷の逸品」に認定された「きり玉」

メニューは卵かけご飯のほかに、親子丼やオムライス・フレンチトーストなどのデザートまで取りそろえています。おすすめは「瀬谷の逸品」として瀬谷区に認定されたメニュー、「きり玉」です。新潟県南魚沼産の炊き立てのコシヒカリの上に、同地方の郷土料理「きりざい」を乗せ、その上に卵を乗せた目にも鮮やかな丼です。「きりざい」の「きり」は切ること、「ざい」は野菜の「菜」を表しており、納豆・野沢菜・たくあん・人参を細かく刻んで味付けしてあります。

店内には4種類の醤油が用意されており、好きなものをかけて食べることができます。取材当日はおすすめの「黄ニラしょうゆ」でいただきました。地鶏の卵がとろっと濃厚な味わいで、いつもよりちょっと上質な卵かけご飯。お腹も心も満たされました。

「たまごcafeごはん」では「地域を活性化したい」という想いの元、これまでさまざまな地元団体とコラボレーションを行っています。料理に使用する醤油や味噌を老舗糀(こうじ)店に監修を依頼したり、小学校や高校とのコラボメニューを開発したり。店内で販売している雑貨に付いている革製のタグは、市内の地域活動支援センターで製作されているものだそう。一つのお店から今後どのようなプロジェクトが生まれるのか、期待せずにはいられません。

【店舗情報】

たまごcafeごはん

たまごcafeごはん

住所
横浜市瀬谷区瀬谷4-9-1
電話
045-301-5505
営業時間
月〜土 11:00 - 16:00(コロナの影響により時短営業中)
定休日:日曜日・祝日

 

ご紹介した店舗のマップ

 

取材・執筆・撮影/ヤマダユミ