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2025.04.30
リフォームお役立ち情報
マンションリノベーションの費用相場とは?金額を抑える4ポイント

「マンションをリノベーションするには、いくら費用がかかるのだろう」
「リノベーションの施工事例が知りたい」
当記事では、マンションのリノベーション費用についてご紹介します。
私たちヨコエネは、横浜市内の8つの行政区(西区・神奈川区・港北区・都筑区・青葉区・旭区・瀬谷区・鶴見区)にて、「東京ガスライフバル」を運営しています。
ヨコエネは部分的なリフォームだけでなく、マンション全体のリノベーションも手がけています。そこで今回は、広さ別のリノベーション費用や施工事例をご紹介します。
目次
マンションリノベーションの基礎知識

まずは、マンションのリノベーションに関する基礎知識について解説します。
1. 専有部は基本的にリノベーションOK
部屋の窓の内側から玄関の内側までは「専有部」と呼ばれており、分譲物件であれば一般的には所有者個人でのリノベーションが可能です。ただし、専有部であっても建物の管理規約によっては施工できない場合があるため、契約前に必ず管理会社・管理組合へ工事申請を行い、確認しましょう。
2. 共用部はリノベーションNG
建物の構造躯体(コンクリート壁・床・天井)、窓枠・窓ガラス、玄関ドアの外側部分などは「共用部」と呼ばれ、原則としてリノベーションできません。ベランダやバルコニーも、共用部に該当するため、注意しましょう。また、玄関ドアの交換・サッシの変更・住戸単位での耐震補強もできません。ただし、一部のマンションでは窓ガラスの交換などは、例外的に管理会社から許可が下りるケースもあるので、希望する場合は一度確認してみてください。

3. 間取り変更ができない場合がある
場合によっては、思うような間取り変更ができないことがあります。なぜかと言うと、マンションは主に「ラーメン構造」と「壁式構造」の2種類に分類されますが、それぞれの構造によって制約があるからです。
「ラーメン構造」は柱や梁で建物を支えるタイプで、間仕切り壁の撤去は比較的自由にできます。しかし、構造躯体である柱や梁は撤去できないため、位置によっては制約が生じるのです。一方、「壁式構造」では壁自体で建物を支えているため、間仕切り壁でも撤去できない場合があります。
4. 水まわり設備を移設できない場合がある
キッチンやバスルームなどの水まわり設備の位置変更は、マンションの床構造や配管の配置によって大きな制約を受けることがあります。ポイントは「排水管を移動できるかどうか」です。
床構造が「二重床」で、給排水管がコンクリートの床の上を通っている場合は、床下に十分なスペースがあるため、配管の移動が比較的自由にできます。一方、「直床(床スラブ貫通配管)構造」では、コンクリートの床に配管が埋め込まれているため、給排水管を移動させるスペースがなく、水まわり設備の移動が大きく制限されるのです。
実際の工事可否については、現地調査の際にリフォーム会社に相談することをおすすめします。
参考記事:
リフォームとリノベーションの違いは?メリット&デメリットも解説
マンションリノベーションの費用相場

マンションのリノベーションにかかる費用はお客さま宅の状況によって異なりますが、1平米あたりの費用相場は約10〜20万円です。平米数ごとの費用相場は、以下の通りです。
平米数 | 費用相場 |
---|---|
60 | 600万~1,200万円 |
70 | 700万~1,400万円 |
80 | 800万~1,600万円 |
【箇所別】マンションリノベーションの費用一例
マンションをリノベーションする際、工事箇所ごとにどのくらいの費用がかかるのか、ご紹介します。
1. 水まわり設備
工事内容やお客さま宅の状況にもよりますが、水まわり設備の部分的な修繕費用は、それぞれ以下の通りです。
設備 | 概算費用(目安) |
---|---|
キッチン | 約50〜200万円 |
浴室 | 約60〜160万円 |
トイレ | 約20〜50万円 |
洗面所 | 約10〜25万円 |

2. 内装工事
内装工事の費用は、施工箇所や広さ、使用する素材により大きく異なります。以下は、部屋別の概算工事費用です。
部屋・工事内容 | 概算費用(目安) |
---|---|
リビング | 100~150万円 |
ダイニング | 60~90万円 |
洋室 | 60~90万円 |
和室 | 20~60万円 |
和室から洋室への全面リフォーム | 25~60万円 |
床材をリフォームする際は、管理規約で防音性能について規定されている場合があるため、事前に確認してから選定しましょう。
3. 間取り変更
一般的に、間仕切り壁の撤去は1箇所あたり7~23万円、間仕切り壁の新設は1箇所あたり8~25万円程度です。ただし、工事に伴う周囲の内装補修費用も必要になるため、実際は前述の金額より高くなる場合が多いでしょう。また、2つの部屋をひと部屋にリフォームする間取り変更の場合は、自然な仕上がりにするために天井や壁・床を同じ素材にすることもできます。しかし、その場合にはさらに費用が高くなるため、予算に合わせてどこまでこだわるか検討すると良いでしょう。
マンションリノベーションの費用を抑える方法

マンションのリノベーション費用を抑える方法を、4つご紹介します。
1. やりたいことを明確にし、優先順位を決める
「リノベーションで何をどう変えたいのか」を具体的にしておくのは重要です。実現したい内容やイメージをリスト化しておけば、担当者に希望を漏れなく伝えることができます。さらに、優先順位をつけておけば、予算内で本当に必要なリノベーションを行えるでしょう。
参考記事:
住宅リフォームの優先順位とは?3つのポイントと予算の立て方
2. 元の設備・間取りを生かす
リノベーションを計画する際、比較的新しい状態が保たれている水まわり設備や、傷みの少ない壁紙・床材などは、そのまま活用すればコスト削減につながります。なかでも、間取り変更は特に費用がかかるため、現状に大きな不満がなければ、そのまま活かすのも一つの選択です。
3. 相見積りを取る
1社のみの見積りでは提示された金額が適正価格かどうか判断できないため、最低でも3社に見積依頼をしましょう。それぞれの会社によって、得意分野や提案内容・価格設定が異なります。また、複数の業者の提案を比較検討することで、コストパフォーマンスの高いプランを見極められるだけでなく、思いもよらなかった理想の住まいのアイデアに出会えるかもしれません。

参考記事:
【横浜でリフォームするなら!】リフォーム業者の選び方12カ条
4. 補助金・助成金・減税措置を活用する
リノベーションの際、忘れてはならないのが各種支援制度の活用です。近年は断熱リフォームやバリアフリー化、省エネ設備導入などの目的別に、補助金・助成金制度が整備されています。さらに、税制面では「長期優良住宅化リフォームにかかる所得税の特別控除」や、各種改修に関する特例措置などの減税措置も活用できます。
ただし、これらの制度には適用条件や申請期限があり、工事完了後では申請できないケースも多いため、計画の初期段階で詳細を確認しておくことが重要です。
マンションリノベーションで失敗しないコツ

マンションのリノベーションを行う上で、失敗しないためのコツをご紹介します。
1. 近隣住戸を考えた上でプランニングする
水まわり設備を移設する際は、実は周辺住民との良好な関係を維持するための配慮が欠かせません。特に注意すべきは音の問題です。
例えば、トイレを階下の寝室の真上に設置すると、夜間に水を流す音が伝わり、安眠を妨げかねません。理想の間取りが実現可能だとしても、「生活音が近隣に迷惑をかけないだろうか」と事前にシミュレーションすることが重要です。
2. 追加費用がかかるケースを確認する
事前調査では壁の内部や床下の状態を完全に把握できないため、工事の着手後に予期せぬ追加費用が発生することがあります。
● 壁面を解体した際にカビの発生が見つかった
● 床材を剥がしてみたら水漏れが発見された
● 図面と実際の配管位置が異なっていた
リフォーム会社から見積りをもらう際は、どういった状況で追加料金が必要になるのか、具体的に確認しておくことが重要です。
3. 築古物件は配管リノベーションも検討する
築年数が経過した古いマンションをリノベーションする際は、目に見えない給排水管などの設備更新も視野に入れた方が良いでしょう。老朽化した配管をそのままにしておくと、後々水漏れなどの深刻なトラブルを引き起こす恐れがあるためです。特に築40年以上が経過していると、給排水管が寿命を迎えている可能性が高いです。その場合は柱や梁など住宅の骨組みだけを残し、内装や設備などを撤去・解体する大規模なリフォームが行われることが多いです。

4. 売却時の資産価値を考慮する
リノベーションはマンションの資産価値を高める効果がありますが、独創的なデザインやレイアウトを採用すると、将来の売却時に逆効果となる可能性があります。一般的な好みから大きく外れたカスタマイズは、購入を検討する層を狭め、結果的に物件価値の低下を招くことがあるからです。
マンションリノベーションの施工事例
1. 木のぬくもりを感じる、明るい住まいへ






施工箇所:マンション一室
使用商品:床/レッドパイン
建具/無垢
キッチン/サンワカンパニー他
内装/天井塗装仕上げ、タイル、造作キッチンカウンター、造作テレビ台等
工事期間:約2ヶ月
金額 :約8,000,000円(税込)
住居タイプ:マンション(団地)
昭和40年代に建てられた団地を、間仕切りのないオープンなLDKにリノベーションしました。配膳や片付けに便利なカウンターをつくることで、空間を緩やかに仕切り、雑然としがちなキッチンを目隠ししています。
2. 間取りを変えて明るいキッチンに変身!






施工箇所 :キッチン
使用商品 :クリナップ ラクエラ
金額 :約10,000,000円(税込)
住居タイプ:マンション
玄関を入ると正面に居間、左側にキッチンが見えてしまう状態だったところ、玄関前にドアを設けて空間を分断。室内の間仕切壁は撤去して、部屋全体に光が入り込むように設計しました。
横浜でマンションをリノベーションするなら、ヨコエネにおまかせ!

マンションリノベーションの費用相場は、1平米あたり10〜20万円です。費用を予算内に抑えるためには、工事箇所の優先順位をつけ、元の設備や間取りを活かすと良いでしょう。利用できる補助金や減税措置もあるため、国・自治体のホームページで最新情報を確認するようにしてください。
ヨコエネではマンションのリノベーションに関する現場調査・お見積りを、無料で行っています!相見積りも大歓迎のため、ぜひお気軽にご相談ください。以下より施工事例もご覧いただけます。

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作成:2025年3月