2024.03.20
リフォームお役立ち情報
【水まわりのプロが教える】トイレの交換時期と失敗しないリフォーム方法

「トイレの交換時期はいつ?」
「どんな不具合が起きたら交換した方がいい?」
当記事では、トイレの耐用年数・交換時期のほか、不具合のサインについてご紹介します。
私たちヨコエネは、横浜市内の8つの行政区(西区・神奈川区・港北区・都筑区・青葉区・旭区・瀬谷区・鶴見区)にて、「東京ガスライフバル」を運営しています。
ヨコエネでは水まわり機器の修理・修繕を行っており、直近3年間で2,224件(※)のトイレを販売しました。そこで今回は、トイレを交換する方法や費用についても、詳しく解説します。
※ 2020~2022年度の当社トイレ販売件数に基づく

目次
トイレの交換時期はいつ?

トイレの交換時期は約15年が目安とされています。主要メーカーの修理部品の保持期間は生産終了から約10〜15年(※1)のため、この期間を過ぎると修理が難しくなるでしょう。
ちなみに、ヨコエネでトイレを交換したお客さまのうち、約20%は築16~20年目に交換しています。(※2)
※1 TOTO:10〜15年(ウォシュレット一体形便器のウォシュレット取替機能部の補修用性能部品の最低保有期間は、生産終了後6年です。)、LIXIL:10〜15年、Panasonic:7年
※2 2020年4月1日~2023年3月31日に当社にて実施したトイレ工事のうち、20.6%が築16〜20年目に交換。(集計結果には、初めてトイレを交換するお客さま・複数回目の交換を行ったお客さまが混在。)
トイレの交換時期に現れる、不具合のサイン

トイレの交換時期に現れやすい、不具合のサインをご紹介します。
【本体(便器・タンク)】
- ひび割れ
- つまりやすい
- レバーを回しても水が流れない
- 手洗い器の水が止まらない など
【機能部(便座)】
- 異音
- 水漏れ など
なお、現時点でトイレから水漏れしている場合は、以下の記事を参考に対処してみてください。
>> トイレの床に水漏れ発見!原因・応急処置と修理費用ガイド
交換時期にトイレをリフォームするメリット

交換時期にトイレをリフォームすると、3つのメリットがあります。
① 結果的に費用を抑えられる可能性がある
故障部位によっては、修理費が高額になることもあります。さらに、修理したあとに別の場所が故障するリスクも。修理の回数が増えれば出費も増えます。交換時期にトイレを一新することで、結果的に費用を抑えられるかもしれません。
② 節水になる
2006年以降、トイレの節水性能は大幅に向上しています。従来のトイレは1回の洗浄に10L以上の水を使用していましたが、現在のトイレは4.8L以下。そのため、2005年以前のトイレを交換するだけでも、節水効果が期待できます。
③ 快適性能が高まる
最新のトイレは掃除がしやすいだけでなく、さまざまな機能が備わっています。そのため、トイレを交換すれば快適性能が格段に高まることでしょう。
交換時期にどんなトイレを選んだらいい?
交換時期にトイレの交換を検討する際、「どんなタイプを選べばいい?」と悩む方は多いはずです。ここでは、選び方のポイントをわかりやすくご紹介します。
ステップ1:交換部位を特定する
まずは現在使っているトイレのタイプと、不具合の箇所を確認しましょう。
トイレのタイプは「組み合わせ型」「タンクレス型」「一体型」の大きく3つに分かれます。
便器・タンク・便座が独立している「組み合わせ型」トイレの場合は、「本体のみ交換(※3)」「機能部のみ交換(※4)」「本体+機能部セットで交換」が可能です。 「タンクレス型・一体型」トイレは、本体と機能部がセットになっているため、機能部が故障した際、交換可能な部品が手に入らない場合は、本体ごと交換する必要があります。
※3 本体のみを交換する際は、トイレ本体のメーカーと取り付け希望の機能部のメーカーが異なる場合などは取り付けできないことがあります。
※4 機能部のみを交換する際は、本体の部品と新しい便座部品を繋げられず、追加の作業が必要となる場合があります。
◆ 組み合わせ型
- 本体・機能部(便座)両方に不具合がある場合→ 本体+機能部の交換
- 本体のみ不具合がある場合
- 機能部の使用年数が15年以上 → 本体+機能部の交換
- 機能部の使用年数が15年未満 → 本体のみ交換
- 機能部のみ不具合がある場合
- 本体の製造年が2005年以前 → 節水性の点で本体・機能部の交換がおすすめ
- 本体の製造年が2006年以降 → 機能部のみ交換
◆ タンクレス型
- 部品があれば交換対応となります。
- 部品がなければ本体ごとの交換が必要です。
◆ 一体型

- 部品があれば交換対応となります。
- 部品がなければ本体ごとの交換が必要です。

ステップ2:排水方式を確認する
トイレの排水方式は、「床排水」と「壁排水」の2種類があります。排水方式によって選べるトイレが変わるため、どちらのタイプか確認しましょう。
<床排水>

<壁排水>

マンションの壁排水のトイレの場合、選べる商品が限られてしまう場合があります。マンションのトイレリフォームの注意事項は、以下の記事で詳しく解説しています。
ステップ3:商品を選ぶ
◆ 本体(タンク・便器)の種類:①本体+機能部を交換、②本体のみを交換する場合
ステップ1でご紹介したとおり、本体には3つのタイプがあります。組み合わせ型からタンクレス型に変更するなど、現在のタイプに関わらず選ぶことが可能です。メリット・デメリットを理解した上で検討しましょう。
1. 組み合わせ型
【メリット】
- 手洗い器付き/なしが選べる
- 機能部だけの交換が可能
- 価格が安い
【デメリット】
- 隙間が多い
2. タンクレス型
【メリット】
- スタイリッシュなデザイン
- 凹凸が少なく掃除しやすい
- 最新機能が搭載されている
【デメリット】
- 高価なモデルが多い
- 機能部を交換する場合は選択肢が少なく、高価になりやすい
- 別途手洗い器を設置する必要がある
3. 一体型

【メリット】
- 凹凸が少なく掃除しやすい
- 手洗い器付き/なしが選べる
- タンクレス型よりも価格が安い
【デメリット】
- 組み合わせ型に比べると高価
- デザインのバリエーションが少ない
- 機能部を交換する場合は選択肢が少なく、高価になりやすい
◆ 機能部(便座)の種類:①本体+機能部を交換、③機能部のみを交換する場合
1. 普通便座

機能は特についておらず、シンプルな便座です。
2. 暖房便座

便座を設定した温度に温める、暖房機能がついているタイプです。
3. 温水洗浄便座

暖房機能のほか、おしり・ビデ洗浄機能が付帯された便座で、乾燥や脱臭機能などがついているものもあります。
※ 「ウォシュレット」はTOTO株式会社の登録商標です。
交換時期を迎えたトイレのリフォーム方法

交換時期を迎えたトイレをリフォームするなら、水まわりが得意なリフォーム会社に依頼しましょう。トイレ工事は水漏れのリスクも伴うため、経験豊富なプロに任せるのが安心です。
>> 【横浜でリフォームするなら!】リフォーム業者の選び方12カ条
交換時期を迎えたトイレのリフォーム費用

交換時期を迎えたトイレの概算リフォーム費用は、以下の通りです。
- 機能部(便座)のみの交換:約4~12万円(税込)
- 洋式トイレ本体+機能部の交換:約20〜35万円(税込)
費用の内訳や価格を安く抑える方法については、以下の記事で詳しく解説しています。
>> トイレリフォームの費用はいくら?会社選びのポイントと施工事例紹介
横浜で交換時期を迎えたトイレをリフォームするなら、ヨコエネにおまかせ!

トイレの交換時期の目安は約15年です。不具合のサインが現れたら、トイレの使用年数や製造年を元に、どの部分を修理・交換するか検討しましょう。交換の際は、不測の事態に備えてプロのリフォーム会社に依頼するのがおすすめです。
ヨコエネはトイレの交換だけでなく、修理も得意としています。修理・交換のどちらにするか迷ったら、お気軽に以下よりご相談ください。 トイレが故障している方はこちらから、トイレの交換を検討している方は、こちらからお申し込みください。
\最新のリフォーム情報は、Instagramで発信中/
<出典>
・TOTO 補修用性能部品の最低保有期間
・TOTO トイレ
・TOTO レストルームカタログ 2023.6
・LIXIL トイレ製品の保証
・LIXIL INAX 住宅トイレカタログ2023
・Panasonic 補修用性能部品の保有期間
・Panasonic アラウーノ トイレ設備カタログ
・朝日新聞デジタル トイレ節水競争 大手2社、6リットル型に
作成:2024年2月