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2025.06.23
横浜まち情報
SNSで大人気!旬のフルーツてんこ盛りのかき氷「おやつ処 CAFE 茶寿」

東京ガス横浜中央エネルギー(ヨコエネ)は、横浜市内の8つの行政区(西区・神奈川区・港北区・都筑区・青葉区・旭区・瀬谷区・鶴見区)にて、東京ガスのサービス窓口を担当しております。そこで、日々地域のお客さま先で働く私たちだからこそ知っている、地元のお店情報をご紹介します。
体に優しく、おいしい、絶品スイーツ
東急東横線妙蓮寺駅を降りて徒歩1分の場所に、シックな外観のカフェがあります。「おやつ処 CAFE 茶寿(さじゅ)(以下、茶寿)」さんは、旬の果物を使ったスイーツが味わえる人気のお店です。

店外のポップに目をやると、見るからにおいしそうなスイーツが並んでいます。筆者が訪れた4月はいちごのシーズンで、写真映えする「グラスショートケーキ」や「”のせすぎ”いちごパフェ」のほか、「桜あんと葉桜塩みるくのかき氷」という、ユニークなメニューもありました。

期待が高まりつつ扉を開けると、中は静かで落ち着いた雰囲気。「いらっしゃいませ」と迎えてくれたのは、オーナー兼パティシエの鈴木 祐子さんです。
「茶寿」さんのコンセプトは、「体に優しく、ちゃんとおいしい、かわいいおやつ」。添加物が含まれた市販の食材や調味料はできるだけ使用せず、自家製にこだわっています。甘さを足したい時は、「洗双糖(せんそうとう)」と呼ばれる精製度の低い砂糖を使用。一般的な白砂糖に比べて、ビタミンやミネラルなどの栄養素が微量に残っているので、ガツンとした甘さではなく、優しくまろやかな味わいを表現できるのだと言います。
2013年のオープン以来、お店は体に優しいスイーツを求める人たちの間で評判となりました。特に人気なのは、季節のフルーツをふんだんに使ったぜいたくなかき氷です。
3時間並んででも食べたい!絶品かき氷
7月から9月の夏場は、お店はかき氷専門店に早変わり。あまりの人気に、ピーク時には2〜3時間待ちになることもあるそうです。メニューは「生フルーツ氷」「漬込フルーツ氷」「定番氷」の3種類。天然水で作られた氷を使用し、ふわふわの食感が出せるよう、徹底した温度管理を行っています。
「冷凍庫から出したばかりの氷を削っても、ふわふわの食感にはならないんです。外に出して少し置いてから削ることで、理想の食感が生まれるんですよね」と鈴木さん。かき氷シーズンには氷の微調整を行う「氷を育てる係」という専任スタッフを決め、いつでもおいしいかき氷を提供できるよう、品質管理をしてるそうです。
シロップは果物と洗双糖のみで作られており、在庫がなくなったら提供終了。そのため、時期によってかき氷の種類が変わります。シロップと一緒にかける特製ミルクのレシピは企業秘密で、北海道産の無添加生クリームを使い、味わいに深みをもたせています。

取材当日は、季節の「生いちごいちごヨーグルト」を注文。運ばれてきたかき氷には、器いっぱいに11個ものいちごがトッピングされており、その豪華さに目を奪われました。完熟いちごは小ぶりながらも甘味が濃くてびっくり。素材を厳選しているため、思うような品質の果物がなければ、メニューの提供を中止するのだそうです。
自家製のいちごシロップは優しい甘さで、食べ進めていくと、氷の中にいちごのコンポートが隠されていました。こんなにたっぷりいちごを味わえるとは、なんて贅沢なかき氷でしょうか。かき氷にはミルクとヨーグルトのどちらかをかけられるのですが、今回は珍しいヨーグルトを選びました。さっぱりしたヨーグルトといちごのシロップが合わさると、爽やかさが倍増。ご厚意でミルクも掛けていただいたところ、上品ないちごみるくへと大変身。コンデンスミルクのような後引く甘さではなく、ミルク本来の香りがしっかりと感じられました。

かき氷はレギュラーとミニの2サイズから選べます。かき氷を食べ慣れている方はレギュラーサイズ、他のメニューと食べ比べしたい方には、ミニサイズがおすすめです。鈴木さんの心遣いで、かき氷には温かい麦茶がついてきます。体を冷やしすぎないので、最後までおいしく食べ切れるのかもしれません。
「常連さんは、レギュラーサイズ・ミニサイズの組み合わせで、2杯食べる方が多いですね。なかには、レギュラーサイズを5杯食べていく方もいらっしゃいますよ(笑)」

桁違いの量に驚きを隠せませんでしたが、旬の果物をたっぷり味わえる絶品メニューならと、気持ちがわかるような気がしました。
「氷が残念」からフォロワー1.2万人の人気店に
鈴木さんは栄養士の学校を卒業後、「将来はカフェを開きたい」とケーキ屋さんに就職。パティシエの技術を一から学びました。その後、念願のカフェで働き始めたものの、「何か違う」と飲食店へ転職。その後、営業職やパン屋などさまざまな業種を経験した結果、「やっぱり自分でカフェをオープンさせたい」と初心に帰り、2013年に地元で開業しました。体に優しいスイーツを作ろうと思ったきっかけは、ご自身の体質が関係しているそうです。
「子どもの頃から、植物性油脂や添加物などが含まれたものを食べると、気分が悪くなったり頭痛がしたりと悩まされていました。大好きなケーキも、食べるとすぐ体調を崩すことが多くて……。でも、最初に勤めたお店のケーキは、不思議と食べられたんです。そのとき、使う素材によって体調不良が引き起こされていたのかもしれない、と気づきました。」
そこで考えたのが、自分と同じような体質の人でも、安心しておいしく味わえるスイーツの提供でした。そのためには、添加物が含まれる市販品は一切使わず、すべて手作りしなければなりません。実際に今お店で提供しているメニューのうち、りんごジュースとオレンジジュース以外はすべて自家製で、コーヒーシロップさえも手作りしているのだそう。さらにここでもう一つ、ゆずれないコンセプトがありました。

「体に優しいお菓子というと、固かったり、甘さがかなり控えめだったり、見た目がシンプルなイメージがあると思うんです。でも私は、見た目もかわいくて、素材にこだわったものを提供したくて」
その言葉通り、メニューは果物を華やかに盛り付けたもの、かわいらしいクマをデザインしたものなど、つい写真に収めたくなるものばかりです。

「茶寿」さんがかき氷の提供を始めたのは、オープンから3年後のこと。シロップを手作りして出したところ、お客さまから「おいしいんだけど……氷が残念ね」と言われてしまいました。当時は家庭用のかき氷機で作っていたため、氷が粗く、ザクザクとした食感だったのです。ならばと一念発起して業務用のかき氷機を導入。ふわふわで口溶けの良い氷を提供するようになったところ、ぐっと人気が高まりました。
当初は夏場だけ提供をしていましたが、「春・秋・冬も旬のフルーツを使ったかき氷が作りたい……!」という気持ちが抑えられず、年間を通して提供するように。今では春にはいちご、秋にはかぼちゃやいちじく、冬にはりんごや梨を使ったかき氷を提供しています。
「お店を続けていて良かった、と感じる瞬間は何ですか?」と伺うと、「やっぱりお客さんが『おいしかった』と言ってくれることですね」と鈴木さん。「直接そう言ってくださる方もいますし、ペーパーナプキンにメモを残してくださる方もいます。ここは横浜アリーナが近いので、なかには地方からライブを観に来た方が、『調べてきました』とおっしゃってくださることもあるんですよ。本当にありがたいことですよね」と微笑みました。
それからも季節ごとに映えるスイーツを生み出した結果、いつの間にかInstagramのフォロワー数は約1.2万人に。最近では赤レンガ倉庫で開かれた「横浜ストロベリーフェスティバル2025」にも出店し、さらにファンを増やしています。
旬を味わうフルーツかき氷で、ひんやりおいしい時間を
今年の夏は、特に人気のかき氷がいくつも登場します。6月は生メロンと生キウイ、7月初旬は生スイカと生パイン、そして7月中旬からは人気ナンバーワンの生もものかき氷が楽しめます(果物の入荷状況により、提供時期が前後する可能性がございます)。

お店を訪れるなら、平日の11時半〜12時台がおすすめです。一番混雑するのは週末の14時〜16時頃で、ピーク時には利用時間が30分〜1時間制となる場合もあります。順番待ちの際は、長時間列に並ばなくても良いよう、スマホで確認できるシステムが導入されているのでぜひご利用ください。
「季節のフルーツをたっぷり味わいたい」「体に優しく、甘すぎないスイーツを食べたい」というときは、ぜひ一度「茶寿」さんに足を運んでみてください。素材本来の甘みと風味が生きた極上のスイーツで、舌だけでなく体も心も満たされることでしょう。
注)当記事でご紹介した商品の価格・サービスは、2025年4月時点のものです。「おやつ処 CAFE 茶寿」さんにインタビューを行い、いただいたコメントを編集して掲載しています。
【店舗情報】
おやつ処 CAFE 茶寿(7月~9月はかき氷専門店となります)

住所
横浜市港北区菊名1-3-9
営業時間
11:00~17:00
(営業時間は変更となる場合がございます。詳しいスケジュールはInstagramでご確認ください。)
定休日
月曜日
(月曜祝日の場合は、翌火曜日がお休みとなります。臨時休業する場合もあるため、詳しいスケジュールはInstagramでご確認ください。)
電話番号
045-423-2320
SNS
Instagram
取材・文・撮影/弓橋 紗耶
作成:2025年4月