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2022.02.09

住まいのお困りごとQ&A

ガス給湯器の凍結防止とお湯が出なくなった時の対処方法

こんにちは、ヨコエネです。

寒い日が続いていますね。強い冷え込み時には、ガス給湯器が凍結する場合があります。

今回は給湯器の凍結防止機能配管の凍結予防方法凍結してしまった場合の対処方法についてご紹介いたします。

 

【予防策1】凍結防止機能について(通常の寒さのとき)

給湯器にはあらかじめ下記の「凍結防止機能」が搭載されておりますので、大寒波による急激な気温低下による凍結、または凍結による機器本体の故障等は起こりにくくなっております(電源プラグを使用している機種に限る)。

メーカーにより異なりますが、0~5℃の間で凍結防止機能が作動します。
但し、給湯器に接続されている配管(水道配管)部分の凍結防止には効果がありません。

給湯器(エコジョーズ)・エネファームのドレン配管の凍結については、後ほど解説いたします。

①自動ポンプ運転

追いだき機能付きふろがまの配管に自動で水を循環させることで給湯器が凍結を防止する機能です。

気温が5℃以下になり、かつ、浴槽の水が循環口(水とお湯の出入り口)よりも上に残っていれば自動的に作動します(注1)。

自動ポンプ運転の凍結防止はあくまで給湯器と浴槽を循環している配管の保護となりますので、給湯器の水道配管部分の凍結防止には効果がありません。

②給湯器内部に装備されたヒーター

ヒーターで給湯器内部の配管をあたためることで凍結を防止します。

凍結防止機能が動作している場合、リモコンに以下のようなマークが表示されます。

※マークは機種により異なります。詳細は取扱説明書をご確認ください。

(注1)浴槽の水は、循環アダプター上部より5cm以上ある状態にしてください。

○凍結防止機能で給湯器内の循環ポンプが自動的に浴槽の水を循環させて凍結を予防します。
5cm以下の場合は浴槽の水が循環しませんので、凍結防止機能が正常に機能しない可能性があります。
○凍結防止機能が作動すると、給湯器内の循環ポンプが運転する音(ウーンという作動音)がします。
○浴槽内の水がないと給湯器内の循環ポンプが空運転し、機器から大きな音が発生する場合があります。

 

【予防策2】配管の凍結予防について

低温注意報が発表された時などは「予防策1」では凍結予防ができないことがあります。
この場合には、「予防策2」の方法を行ってください。

【手順1】

【手順2】でお湯にせず水を流すためにガス給湯器のリモコンの運転スイッチをオフにしてください。
リモコンがない場合は、ガス給湯器のガス栓をしっかりと閉めてください。

(【手順2】を行うことにより、ガス給湯器が燃焼運転する可能性があるため)

【手順2】

お湯の出る蛇口から一分間に約 400 ミリリットル(約 4mm)の水を流し続けてください。
浴槽などで水を受けると経済的です。

※この場合、浴槽から水があふれることがあります。
※サーモ付やシングルレバーの混合水栓の場合は、設定を最高温度の位置にしてください。
※浴槽の近くに給湯栓がない場合は、シャワーホースを浴槽まで伸ばしてシャワー栓を開けてください。
シャワーから水を流す場合、シャワーヘッドは浴槽にたまった水につからない位置に置いてください。

ご注意
●サーモ付やシングルレバーの混合水栓の場合は、再使用時の設定温度にご注意ください。
●水量が不安定なことがあります。念のため、30分ぐらい後にもう一度水量をご確認ください。
●配管に保温材が施されて場合や、以前に凍結したことがある方は凍結することがありますので、販売店・施工店にご相談ください。
●給湯器本体に布や毛布、ビニール等を巻き付けないでください。火災や機器の破損につながる恐れがあり大変危険です。

 

凍結して、お湯や水が出なくなったら

お湯の出る蛇口からお湯も水も出なくなった場合には、給湯器または接続されている配管が凍結した可能性があります。
この場合は、

①給湯器のリモコンをオフにしてください。

※給湯器の電源プラグはコンセントから抜かないでください。

②気温の上昇によって自然に解凍するまでお待ちください。

お湯をかける、またはドライヤ等で温風を当てますと配管等が損傷する恐れがあります。

③お湯の出る蛇口から水がでるようになったら、給湯器やその配管から水などが漏れていないかを確認してからご使用ください。

ご注意
●給湯器やエネファームなどが凍結の影響を受けた場合、リモコンにエラー番号が表示されることがあります。
表示されるエラー番号は機種によって異なりますので、詳細は取扱説明書をご確認ください。

 

給湯器(エコジョーズ)・エネファームのドレン配管の凍結について

給湯器(エコジョーズ)のドレン配管の凍結について

高効率給湯器(エコジョーズ)は、使用する際に凝縮水(ドレン)という水が発生してドレン配管から排水口へ排出します。
気温低下によりドレン配管が凍結すると、ドレンが排出されずに内部に溜まり、給湯器が停止します。

凍結によりドレン配管が詰まってしまった場合は、気温が上がりドレンが解凍して排出されれば、給湯器のエラー表示が消えて復旧します。日中気温が上がったらお湯を出してご確認ください。

エネファームの下の基礎が濡れていたら

エネファームには「凍結予防運転」機能が搭載されていますが、ドレン配管は本機能で保護されていません。
そのため、気温低下時に凍結等でつまると、一時的に機器下が濡れた状態になりますが、使用上の問題はありません。

暖かくなっても改善しない時は、点検を依頼してください。

ドレン配管接続口、ドレン配管の例
東京ガスホームページより

 

ガス小型湯沸器の凍結防止

・冬期は機器内の水が凍結し器具が破損する場合がありますので、お使いのメーカーの取扱説明書をお読みいただき水抜き等の必要な処置をしてください。

・水量調節ハンドルが通常の回転より重いときや回らない場合、または、通水しない場合などは、
凍結している可能性が考えられますので、機器が解凍するまで使用しないでください。
解凍した後は各部の作動を確認してから使用してください。

 

詳細や注意事項はこちら

東京ガスホームページ ガス給湯器の凍結防止

https://home.tokyo-gas.co.jp/gas/kiki/frozen.html

東京ガスホームページ 給湯器(エコジョーズ)・エネファームのドレン配管の凍結について

https://home.tokyo-gas.co.jp/housing/gas_user/connect/frozen2.html

メーカーのホームページはこちら

・リンナイ
https://rinnai.jp/rinnai_life/topics/freeze/
・ノーリツ
https://www.noritz.co.jp/aftersupport/disaster/cold_wave.html
・パロマ
https://www.paloma.co.jp/

東京ガスの修理サービスはこちら

https://home.tokyo-gas.co.jp/service/repair/index.html

作成:2022年2月
更新:2024年1月