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「作りたて」一筋67年——家族の節目に寄り添う「和菓子・だんご マルヤ」

東京ガス横浜中央エネルギー(ヨコエネ)は、横浜市内の8つの行政区(西区・神奈川区・港北区・都筑区・青葉区・旭区・瀬谷区・鶴見区)にて、東京ガスのサービス窓口を担当しております。そこで、日々地域のお客さま先で働く私たちだからこそ知っている、地元のお店情報をご紹介します。

 

地元民をとりこにする、できたて和菓子

相鉄線希望ケ丘駅から徒歩8分。急な坂道を登り続けた先に、1959年(昭和34年)創業の和菓子屋さんがあります。「和菓子・だんご マルヤ(以下、マルヤ)」さんは、「丁寧な手作りで、できたての商品を提供し、お客さまに喜んでもらう」をモットーに、67年にわたって地域の人々に愛されているお店です。
 

10時のオープン直後にお店を訪ねると、ショーケースには色とりどりの和菓子が並んでいました。大福・団子・饅頭まんじゅう・寿司など、約20種類の商品に手書きのポップが添えられています。

「ロスを出さないように、『作って出す、作って出す』を繰り返しています。非効率的ですけど、日持ちしない和菓子が多いので、前もって作り置きはしません。なので、ショーケースの商品は、あえて少なめにしています」

そう話すのは、2代目店主の娘さん・中川貴子さんです。お話を伺っていると、平日にも関わらず、お客さまが一人、また一人と来店されます。どうやら近所に住む常連さんのようで、「今日はどうしようかな」「この前あれ食べたらおいしかったわよ」と、あれこれ悩みながら注文していました。

 

注文を受けてから仕上げる、やわらか串だんご

「マルヤ」さんの人気商品は、昔ながらの串だんごです。「みたらし・あんこ・のり醤油」の3種類があり、いずれも注文を受けてから仕上げます。

(上から)「あんこ」120円(税込)・「みたらし」120円(税込)・「のり醤油」130円(税込)

人気ナンバーワンのみたらしは、つややかなオレンジ色のタレが食欲をそそります。一口ほおばると、ふわふわのやわらかさにびっくり。噛むほどに、焼き立ての香ばしい匂いが何度も鼻をくすぐります。

たっぷりとあんこが乗せられた団子は、案外甘さが控えめです。ボリュームに反して、ぺろっと食べ切ってしまいました。のり醤油も焼き立てで、磯の香りと醤油の香ばしさがたまりません。

「うちのだんごは『お餅が柔らかくて、あんこが甘すぎなくていい』って言っていただけることが多いですね」

ほかにも、「いちご大福」や「豆大福」などがありますが、意外な人気商品が「お寿司」です。「いなり寿司・かんぴょう巻き・太巻き」は、酸味を抑えた少し甘めの味付けで、「お昼ご飯に」と和菓子と一緒に購入される方が多く見られました。3種類のお寿司が入った「助六すけろく弁当」もあり、こちらは注文が入ってから詰めてもらえます。

「助六弁当」550円(税込)

「お寿司」と同じくらい好評なのが「お赤飯」で、なかでも二つを掛け合わせた「重忠いなり」は他店では見かけない商品です。商品名にある「重忠しげただ」とは、2022年に放送されたNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』にも登場した、畠山重忠のこと。実は旭区にゆかりのある人物で、怪力エピソードが残されていることから、「力がつくように」と開発されました。甘く煮た油揚げは、汁が口いっぱいに広がるほどジューシーで、塩気のある赤飯とよく合います。

 

「重忠いなり」140円(税込)/ 個

お店では使う素材にこだわっており、市場や問屋などから、直接仕入れを行っています。

「良いものを使いながらも、価格は控えめに。デパートよりもお手頃な価格で、おいしい商品を提供したいです」と、貴子さんはやわらかな笑顔を見せました。

 

外資系銀行員から和菓子職人へ

「マルヤ」さんは、貴子さんの祖父にあたる初代が、当時の中希望が丘商店街で創業し、1963年(昭和38年)には現在の場所に店舗と工場を構えました。現在の店主である中川孝雄さんは、18歳から和菓子作りにいそしむ、根っからの職人です。

「子どもの頃から、『お客さんに愛されているお店だな』って感じてました。でも、昔から両親には『外に勤めに行った方がいい』と言われてましたね」

「将来、お店の役に立てれば」という思いで大学の商学部に進学し、卒業後は都銀や外資系の銀行に勤務。長らく資産運用窓口を担当していたことから、毎日アメリカのマーケットをチェックし、顧客対応に追われる日々を過ごしていました。

しかし、お子さんが生まれると、育児との両立が困難に。加えて、「もっと目に見える仕事がしたい。地域で仕事がしたい」と考えるようになり、両親の反対を押し切って、無理矢理お店を手伝うようになりました。

「製菓学校に通ったこともなく、技術は父から直接教わるのみ。和菓子作りを習い始めた当初は、絶望的なスキルでしたね……(笑)」

和菓子作りを学ぶかたわら、力を入れたのは新商品の開発です。前述した「いちご大福」や「重忠いなり」は、貴子さんが手伝うようになってから生まれた商品だと言います。

「いちご大福」300円(税込)

また、お店に立つようになってから、お客さまから温かい声を直接いただくことが増えました。

「『子どもの頃から来てたよ』とか、『昔この辺に住んでて、何十年ぶりに来た』とおっしゃっていただくこともあるんですよね。『まだあったんだ』とうれしそうに入って来てくださる方もいて」

「マルヤ」さんは地域のお祭りに参加したり、自治体のお祝い品を手がけたりと、地元に深く根ざしています。また、「お赤飯」や「一升餅」の注文も多く、家族の大切な節目になくてはならない存在となっているようです。

「これまでで特に印象に残っているお客さまはいますか?」と聞くと、遠方から訪ねてきた年配女性の話をしてくれました。

「亡くなった旦那さんが、最後に食べたのがうちの『練り切り』だったそうなんです。具合が悪くてほとんど何も食べられなかったんだけど、うちのお菓子だけは食べられた、と。長くお店をやっているからこそ、聞けるエピソードがたくさんありますね」

その言葉には、長年この地で「ハレの日」と「ケの日」に寄り添い続けてきたお店ならではの、重みが感じられました。

 

春の訪れとともに

今月から「桜餅」や「草餅」など、春めいた和菓子が登場します。ひな祭りに向けた商品も並び、この季節ならではのラインアップが楽しめます。

地域に愛され続けて67年。今春は「作りたて」へのこだわりが詰まった「マルヤ」さんの和菓子を、ぜひ味わってみてはいかがでしょうか。

 

注)当記事でご紹介した商品の価格・サービスは、2026年1月時点のものです。「マルヤ」さんにインタビューを行い、いただいたコメントを編集して掲載しています。

 

店舗情報

和菓子・だんご マルヤ 



住所

横浜市旭区南希望が丘54

営業時間

10:0016:00(売り切れ次第終了) 

定休日

木曜日

電話番号

045-363-1177

SNS

Instagram 

取材・文・撮影/弓橋 紗耶
作成:2026年1月

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