
東京ガス横浜中央エネルギー(ヨコエネ)は、横浜市内の8つの行政区(西区・神奈川区・港北区・都筑区・青葉区・旭区・瀬谷区・鶴見区)にて、東京ガスのサービス窓口を担当しております。そこで、日々地域のお客さま先で働く私たちだからこそ知っている、地元のお店情報をご紹介します。
大人のためのローストチキン専門店
横浜駅西口から徒歩10分。「横浜ハマボールイアス」前の川沿いを歩くと、赤いパラソルが目に止まります。2017年にオープンした「ファイティングクック ローストチキンクラブ」は、名前の通り、ローストチキンの専門店です。

店内は海外のダウンタウンをイメージさせる、インダストリアルデザインが基調。落ち着いた雰囲気は、大人の隠れ家のようです。カウンター席やテーブル席のほか、完全個室のロフト席もあります。

平日午後に訪ねたところ、遅めのランチを楽しむ会社員のほか、わいわいとおしゃべりを楽しむ女性のグループがいらっしゃいました。
スパイス香る、ジューシーなチキン
この日は、人気の「スキレットローストチキンランチ」を注文しました。

セットドリンクのダージリンティー +200円(税込)
運ばれてきた黒いスキレットには、肉厚なローストチキンが3ピース乗っており、もも肉とむね肉の両方が盛り付けられています。こんがりときつね色に焼き上げられた皮目と、香ばしいスパイスの香りが食欲をそそります。
「時間が経つと固くなりやすいので、先にむね肉からどうぞ」とスタッフさんに勧められ、一口食べるとその柔らかさにびっくり。しっとりしたむね肉と、パリッとした皮とのコントラストがたまりません。肉にはスパイスが染み込んでおり、かむほどに深い味わいが広がります。
対して、もも肉はぷりぷりとした弾力が際立ち、こちらもジューシーで食べ応え抜群。付け合わせの温野菜とマッシュポテトもたっぷり添えられ、ボリューム満点の一皿でした。
「すぐ近くにジムがあるので、トレーニング帰りにポテトなしで注文される方もいらっしゃいます」とオーナーの中川さん。おいしくヘルシーなローストチキンは、ジムユーザーの方にも好評です。
驚きの柔らかさを実現する、こだわりレシピ
この驚くほどふっくらとしたむね肉は、どのように作られているのか、中川さんに伺いました。

「約60日かけて、じっくり飼育された山梨県産の信玄鶏を使っています。輸送距離が短いので、よりフレッシュな状態で提供できるんですよ。仕込みの際に、沖縄県産の塩に1日から1日半ほど漬け込んでから、スチームコンベクションオーブンで焼き上げています」
通常のオーブンと違い、スチームコンベクションオーブンは熱風を循環させるため、均一に火が通るのだそうです。
「鶏のサイズにもこだわっていて、半身で約1キロある大きなものを使っています。小さいサイズだとむね肉が固くなってしまいますが、大きいサイズは焼いた後に寝かせることで水分が循環して、しっとりした食感になるんです」
ローストチキンを日常食に
一見珍しい「ローストチキン専門店」ですが、もともと中川さんは銀座のバーで10年ほどバーテンダーを務めていました。その後、レストランでホール業務を担当し、独立に向けて本格的な準備を開始。資金を集めるためにのれん分けでラーメン屋を始め、のちに今のローストチキン専門店をオープンさせました。現在は、和牛の焼肉店を含めた3店を運営しています。

ラーメン・焼肉は日本人が大好きな国民食とも言えますが、なぜ馴染みの薄いローストチキンのお店を始めようと思ったのか。聞いてみると、「クリスマスでしか食べない料理を、普段から楽しんでもらいたいと思ったから」だそうです。
「焼き鳥店の競合は多いんですけど、ローストチキンはすき間産業だと思って。映画に出てくるような豪快な肉を食べられるお店って、意外と少ないんですよね」
また、オープン時から料理はスキレットで提供しています。当時はまだキャンプブームが起こる前で、「『アウトドアっぽい無骨な食器で、ワイルドな料理を食べる』という、非日常的な体験を提供したかった」のだそうです。

(画像:ファイティングクック ローストチキンクラブ ホームページより)
いただいたランチは食べ応えのあるメニューでしたが、背景には「お腹いっぱい食べてほしい」という想いがあると言います。
「『量が足りない』っていうのが嫌なんですよね。だから、例えばうちのサラダは、多分1人前じゃないです(笑)大ぶりのお肉とたくさんの野菜で、みなさんに満足してもらえればと思っています」
このサービス精神のおかげでしょうか。2025年で開業から8年が経ちますが、オープンからずっと通い続けてくれる常連のお客さまが、多数いらっしゃるそうです。
「コロナ禍ではテイクアウト営業に振り切ったんですが、常連のみなさんが『また絶対来るからね』って言ってくれて。あのときのことは、今でも忘れられません」
常連のお客さまにとって、長年食べ続けても飽きないローストチキンは、すでに日常食へと変化しているのかもしれません。
クリスマスは思いっきりかぶりつこう
クリスマス・忘年会シーズンである12月は、お店にとって最も忙しい時期です。特別なコースメニューのほか、クリスマスパーティー向けのテイクアウトメニューも提供されます。予約は直前まで受け付けていますが、状況によっては締め切ることもあるため、気になる方はお早めにご注文ください。

今年のクリスマスは、主役級のチキンに家族みんなでかぶりつくのも楽しそうです。2025年最後の特別な時間を、「ファイティングクック ローストチキンクラブ」で過ごしてみてはいかがでしょうか。
注)当記事でご紹介した商品の価格・サービスは、2025年11月時点のものです。「ファイティングクック ローストチキンクラブ」さんにインタビューを行い、いただいたコメントを編集して掲載しています。
店舗情報

住所
横浜市西区北幸2-12-26
営業時間
月〜土・祝前日:
11:30〜15:00(料理L.O. 14:00 ドリンクL.O. 14:00)
17:00〜23:00(料理L.O. 21:30 ドリンクL.O. 22:30)
日・祝日:
11:30〜15:00(料理L.O. 14:00 ドリンクL.O. 14:00)
17:00〜22:00(料理L.O. 20:30 ドリンクL.O. 21:30)
定休日
不定休
電話番号
045-594-7943
SNS
取材・文・撮影/弓橋 紗耶
作成:2025年11月