
東京ガス横浜中央エネルギー(ヨコエネ)は、横浜市内の8つの行政区(西区・神奈川区・港北区・都筑区・青葉区・旭区・瀬谷区・鶴見区)にて、東京ガスのサービス窓口を担当しております。そこで、日々地域のお客さま先で働く私たちだからこそ知っている、地元のお店情報をご紹介します。
アートを思わせる「季節のパフェ」
あざみ野駅から徒歩7分。坂道を登りきった先の住宅街に、Instagramで話題のカフェ「Eat & Smile」があります。今年で7年目を迎えるお店は、「食べて笑顔になってもらいたい」という想いが店名に込められています。

店内に入ると、にっこり笑顔のカップケーキやポップカラーのアイシングクッキーなど、かわいらしい焼き菓子が出迎えてくれます。メニューを開くと、見開き1ページ分にスイーツの名前がずらりと並んでいました。
「Eat & Smile」さんの看板メニューは、「季節のパフェ」です。旬の食材を使ったものが常時2〜3種類用意されており、この日は夏のパフェが2種類と、秋のパフェが1種類ありました。メニュー表に写真は掲載されておらず、「クッキー・シャーベット・ケーキ」など、中に入っている材料が書かれているのみです。

想像力を駆使(くし)してオーダーを済ませ、待つこと十数分。「うわぁ……!」運ばれてきたパフェを見て、思わず声が出ました。目の前には、アート作品を思わせるスイーツが置かれていました。
予想を裏切る味わいの連続

右:「無花果(いちじく)とクレープのパフェ」1,850円(税込)
この日、筆者が選んだパフェは2種類。夏限定「ひまわりと夏空のレモンパフェ」には、精巧に作られたひまわりのそばに、太陽を思わせるレモンチップと雲を形取ったメレンゲクッキーが乗せられ、グラスには快晴の空が広がっていました。
秋限定「無花果(いちじく)とクレープのパフェ」には、ぜいたくにも1/2個分のいちじくがトップを飾り、グラスの中にもフレッシュな実が顔をのぞかせています。シックな色合いから、大人のパフェといった印象です。
それぞれにトッピングを注文したところ、メレンゲと生クリームで作られた「とけちゃった雪だるま」と、アイシングを絞って作られたワンちゃんが乗せられてきました。トッピングは他に6種類あり、好きなものを追加できます。
秋のパフェは、いちじくのコンポートとバニラアイスのクレープを存分に味わうと、カシスのムースとチョコレートアイスという大人な味わいに変化していきます。甘味・酸味・苦味のバランスが秀逸です。
どちらのパフェも、見た目からは想像しきれなかった味わいが続き、終始驚かされっぱなしでした。一口ごとに風味や食感が変わるので、スプーンで発掘しているような気分になります。
この芸術的なスイーツを作っているのは、オーナーの石田聖子さんです。「実は他店ではパフェを一人前食べられない(笑)」と語る石田さんは、美しさと構成にこだわって作り上げています。
「断面のきれいさにこだわっているので、盛り付けるのにお客さまをお待たせすることもありますが、どうしてもここは妥協できなくて」
さらに、構成で一番重視しているのは、「上から食べ進めたときの味のバランスと食感」なのだそうです。

トッピングのアイシングやデコレーションも、すべて店内で一つひとつ手作りしています。先ほど驚いたメレンゲのクッキーは、なんとオーブンで2時間半かけて焼いているそう。手間を惜しまず作られているからこそ、美しさとおいしさが両立しているのだと感じました。
バズをきっかけに、インスタフォロワーが2万人に
2018年に「Eat & Smile」をオープンした石田さんですが、過去に「資生堂パーラー」で調理を担当したり、食品メーカーで業務用商品の提案を手がけたりと、長年「食」に関する仕事に携わってきました。

ところが、食品メーカーに勤務している頃に、「もう一度自分の手で作りたい」と独立を決意。料理好きの姉・謡子さんに声をかけ、姉妹二人での開業が実現しました。石田さんがランチとデザートを、謡子さんがケーキとデコレーションをそれぞれ担当しています。
オープン後はカフェでランチメニューやスイーツを提供していましたが、デザートに「溶けちゃった雪だるま」をデザインしたトッピングを乗せたところ、大きな反響がありました。

儚(はかな)げな愛らしい見た目が「かわいい!」とInstagramで評判を呼び、フォロワーが2万人へと急増。その後は季節のイベントに合わせて、ポップで個性的なスイーツ作りに力を入れるようになりました。
「ハロウィン時期はトッピングを増やしているんですが、なかには全部乗せするお客さまもいらっしゃいますよ」
さらに、お店のもう一つの看板商品は、数字を形取った「ナンバーケーキ」です。これは姉・謡子さんが作るオリジナル商品で、誕生日ケーキとして月に数十個ほどの注文が入ります。お子さんから大人まで幅広い層からオーダーがありますが、過去最高齢のケーキは96歳だったそうです。

コロナ禍を乗り越え、現在は常連のお客さまが増えてきました。さらに、遠方からわざわざ足を運ぶ方や、随分前からケーキを予約してくださる方もいらっしゃるそうです。
「やっぱりお客さまに喜んでいただけるのが、一番うれしいですね」と、石田さんは笑顔で締めくくりました。
芸術作品のようなスイーツで、季節を味わう
ご紹介した「無花果とクレープのパフェ」は、11月頃まで味わえます(材料がなくなり次第終了予定)。そして、10月31日までは「おばけメレンゲクッキー」や「棺桶ケーキ」など、ハロウィン気分を盛り上げるスイーツとトッピングが大集合。

右:無花果とクレープのパフェ
(画像:「Eat & Smile」提供)
秋は木の葉舞い散るモンブラン、冬は雪の結晶が輝くグラスデザートなど、年間を通じて季節感あふれるスイーツが楽しめるのは、「Eat & Smile」さんならではの魅力です。
ハロウィン・クリスマス・お正月と、イベントごとが続くこれからの季節。味の展開が読めない芸術的なパフェを、ぜひ一度味わってみてはいかがでしょうか?
注)当記事でご紹介した商品の価格・サービスは、2025年9月時点のものです。「Eat & Smile」さんにインタビューを行い、いただいたコメントを編集して掲載しています。
店舗情報

住所
横浜市青葉区あざみ野南1-16-8 大谷ビル1B
営業時間
〔Lunch Time〕11:30~14:00(L.O.14:00)
〔Cafe Time〕14:00~17:30(L.O.17:00)
〔Take Away〕11:30~18:00
※不定期で夜の営業も行っております。詳しくはInstagramでご案内いたします。
定休日
毎週水曜日、第1・第3日曜日+不定期
電話番号
045-509-1333
SNS
取材・文・撮影/弓橋 紗耶
作成:2025年9月