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2023.08.18

横浜まち情報

心身ともにデトックスできる、古民家ヴィーガンカフェ「綱五郎」

心身ともにデトックスできる、古民家ヴィーガンカフェ「綱五郎」

東京ガス横浜中央エネルギー(ヨコエネ)は、横浜市内の8つの行政区(西区・神奈川区・港北区・都筑区・青葉区・旭区・瀬谷区・鶴見区)にて、東京ガスのサービス窓口を担当しております。日々地域のお客さま先で働く私たちの、おすすめのお店をご紹介します。

今回ご紹介するのは、横浜市鶴見区の古民家ヴィーガンカフェ「綱五郎」さん。神が宿る石・磐座(いわくら)を目の前にしていただくヴィーガン料理で、心身ともにパワーをいただきました。

 

「体と環境に優しくて美味しい」ヴィーガン料理

綱五郎さんでは、肉・魚・卵などの動物性食材を一切使わず、野菜や穀物などの植物性食材をメインとするヴィーガン料理を提供しています。「体と環境に優しくて美味しい」をテーマに、厳選されたオーガニック食材を添加物・白砂糖を使わずに調理。一部のスイーツはグルテンフリーで作っています。

メニューは、玄米ごはんと野菜のデリを中心とした「綱五郎プレート」や、ベジミート(大豆加工品)を使用した「ベジ焼肉デリプレート」など。なかでも人気なのが「ヴィーガンカオヤム」です。

「カオヤム」はタイ南部の郷土料理で、ご飯・野菜・ハーブを混ぜて食べるライスサラダのこと。綱五郎さんでは、ジャスミンライス・野菜・レモングラスやパクチーなどのフレッシュハーブ・柑橘・ナッツなど、25種類以上の植物性食材をたっぷり使用しています。

 

月に一度しか味わえない特別メニュー「発酵カオヤムコース」

発酵カオヤム
発酵カオヤム

取材当日は月に一度の特別なメニュー、「発酵カオヤムコース」をいただきました。「発酵カオヤム」は、通常の「ヴィーガンカオヤム」にさまざまな発酵素材をプラスした一皿。

ハーブの一種である「バタフライピー」で青く色づけられたジャスミンライスに、インドネシアの大豆発酵食品「テンペ」の唐揚げがトッピングされています。全体を混ぜ合わせるソースは、長期熟成のお味噌を使ったハーブソースです。

まず、ご飯・野菜・ハーブなど、色とりどりの食材たちをスプーンで混ぜ合わせます。ハーブソースをかけてさらに混ぜ、仕上げに油揚げやオートミールからできた、香ばしいフレークをかけたらできあがり。

発酵カオヤム

一口食べてみると、味噌ベースのソースが甘み・酸味・苦味をまとめ上げていて、ハーブのすっきりした香りが鼻を抜けます。農薬や化学肥料を使わないオーガニック野菜はクセがなく、個性的な風味が特徴のパクチーも、ただただ爽やかさを感じるばかりでした。エスニック料理に馴染みのない人でも、おいしく味わえるのでおすすめです。

「『カオヤムを食べると体がスッキリする!』と仰る方が多いんですよ」とオーナーの栗原さんは言います。カオヤムには体を整える食材がふんだんに使用されており、ハーブの効果で体のほてりがスーッと引くと感じる方もいるのだそう。「食べた翌日にはお通じがよくなる」という声も多く、そのデトックス効果がお客さまに喜ばれています。

桃と抹茶パフェ 〜発酵黒みつソース添え〜
桃と抹茶パフェ 〜発酵黒みつソース添え〜

コース料理には、旬の食材を使ったデザートもついています。7月はオーガニックの桃と有機抹茶を使用したパフェ。添加物不使用のヴィーガンアイスと、目にも鮮やかなドライドラゴンフルーツがトッピングされていました。パフェにかかっているのは、25種類以上のフルーツや野菜を発酵させた黒みつソースです。

しっかり甘いけれど、白砂糖・乳製品を使わないヴィーガンスイーツはとってもヘルシー。罪悪感なくお腹も心も満たされました。

 

築100年の古民家を見守る、神が宿る石

体に優しいヴィーガン料理が味わえる綱五郎さんですが、その魅力は料理だけではありません。お店は築100年の古民家を利用しており、実家のような懐かしさを感じる雰囲気。長年使い込まれた木の温もりとアンティーク調の内装で、その場にいるだけで自然と心がほどけていきます。

磐座

店内で一際目を引くのが、中庭にある磐座(いわくら)です。磐座は「神が宿る石」ともいわれ、神社などで見かけることが多いもの。栗原さんのお祖父様が移設したものだそうですが、「どこから持って来たのか」「なぜ中庭に飾ったのか」、そのいきさつは謎に包まれているのだとか。

「磐座のパワーなのか、来店されたお客さまから『素敵なパートナーに出会えた』『仕事がうまくいった』など、いいご縁があったというお話を伺うことがあります。常連のお客さまは、磐座のファンの方もいらっしゃいますね」と栗原さんは微笑みます。

磐座前のカウンター席

当日は磐座を目の前に臨む、カウンター席に案内していただきました。じっと静かに佇む姿を見ているうちに、雑念が取り払われ、目には見えないパワーをいただいたような気がしました。

 

オープンのきっかけはご先祖・綱五郎さん

綱五郎さんがオープンしたのは、5年前の2017年。きっかけは、ご家族が代々受け継いできた蔵でした。現在お店を営業している古民家は、元々栗原さんの祖父母が住んでいたものだそうです。取り壊すかどうか悩んでいたとき、敷地内の蔵にあった昔の資料が目に止まりました。

そこには、江戸末期に生まれた4代前の当主・綱五郎さんという人が蔵を建てたこと。綱五郎さんは村政を担当していた庄屋で、周辺は米作りで栄えていたこと。戦時中は、戦禍をまぬがれた蔵で暮らしていたことなどが記されていました。

「これだけ歴史のある建物を取り壊してはいけない」と感じた栗原さん。元々「いつか飲食店をやってみたい」と思っていたこともあり、ご先祖の名前を借りてお店を始めることにしました。

また、かねてから「マクロビオティック」(「玄米菜食」という自然に則した食事法)を実践し、自身の体調と思考の変化を実感した経験から、ヴィーガン料理専門店として開店しました。

オープンしたときは、「ヴィーガン」という言葉自体があまり知られていなかった頃。それが今では、健康志向の方やヴィーガンの外国人の方が訪れるようになり、平日でも満席になってしまうことがあるそうです。

 

カオヤムで体の内側からデトックスを

店内の様子

綱五郎さんのメニューは日替わりです。月〜水曜日は「ヴィーガンカオヤム」。木〜土曜日は「綱五郎プレート・ベジ焼肉デリプレート・ベジフィッシュピタパンサンド」の3種類から選べます。15時以降はガトーショコラやタルト・プリンなど、ヘルシーなヴィーガンスイーツもいただけますよ。

8月は「オールカオヤムDAY」と題し、8月20日(日)〜30日(水)の期間中、毎日「ヴィーガンカオヤム」がいただけます。また8月19日(土)は、月1回のオーガニック野菜のマルシェも開催。毎回1時間ほどで売り切れてしまうそうなので、オーガニック野菜を試してみたい方はお早めにご来店ください。

「発酵カオヤムコース」のスケジュールなどの詳細は、綱五郎さんのインスタグラムにてご覧いただけます。日によっては満席の場合もあるため、ご来店の際は事前のお電話やご予約がおすすめ。 綱五郎さんのカオヤムで、酷暑で疲れた体を内側からデトックスしてみてはいかがでしょうか?

【店舗情報】

ヴィーガンカフェ 綱五郎

ヴィーガンカフェ 綱五郎

住所
横浜市鶴見区尻手1-3-3
電話
045-585-2756
営業時間
月〜金 11:00 ~ 16:00
土   11:00 ~ 18:00
(ランチタイム) 11:00 ~ 14:00
定休日
日・第4月曜日・第4火曜日
SNS
Instagram

 

取材・執筆・撮影/ヤマダユミ